ぽぴれあの大学入試数学解説ブログ

2014年度東大数学113点のぽぴれあちゃんが受験数学を解いてイキるためのブログです

東大京大東工大2024 解いてみたメモ

とりあえずかかった時間

東工大
1 15分18秒
2 20分00秒
3 50分24秒
4 49分44秒
5 13分22秒

2時間28分48秒

今年は人間が解くことを想定していないレベルの問題は無し。
4は二項定理の扱いに慣れていないと厳しいが、漸化式を立てる方針でも可能。僕はそうやった。

東大
1 14分19秒
2 12分19秒
3 28分37秒
4 21分32秒
5 11分31秒
6 31分39秒

1時間59分47秒

簡単になったって言われてるけど去年がバケモンすぎただけ。
個人的にはまさに2014に近いと思ってる。いわゆる捨て問レベルの問題が無い&オーソドックスな手法を行使するだけなので一定以上の実力がある人にはメチャクチャ簡単に見えるタイプのセット。なので上位層は5完半か6完してると思うが、ボーダーライン層の得点は案外上がらないんじゃないかなって気がしている。
2014と同様に計算量自体はエグいので、問題を一目見た時の印象と実際の完答難易度は大違い。プレッシャーがかかる試験場で解くと尚更。
2013と2014はボーダーラインの得点は大差がなく、合格最低点はむしろ2013よりも下がった (実は国語の採点基準が突然厳しくなって平均15点程度下がったからという背景があるw) が、今年もそうなっても何らおかしくないと僕は思っている。

手を動かしてない人間共がこぞって簡単とか煽ってるが、方針が立っただけで完答できるのなら苦労はない。

ただ、「上位層は」これ5完半か6完するので、受験生がTwitterを見るのは精神衛生上よろしくないと思う。

京大
1 12分22秒
2 7分6秒
3 13分59秒
4 16分30秒
5 22分13秒
6 15分2秒

1時間27分12秒

正直今回めちゃくちゃ難しいと思います。

京大は東大と違って作業量自体は多くなく、やり方が見えたら一瞬で答案が書き終わることがほとんどですし、そもそも京大の難しさは「一から全部組み立てて答案を作成すること」にあるためえげつないくらい経験年数の差が出ます。
例えば受験生は「ねじれの位置」という言葉を聞くと戸惑うが、それの意味を熟知している本職受験数学の人間が戸惑うわけないので、そこで大差が出るのは当たり前。さらに知っての通り、やりたいことが頭の中でわかっていたとしてもそれを答案にちゃんと書くのにも訓練がいるのです。その域に到達するのに何年かかるんだっていうね。受験生って高校数学3年しかやってないんだぞ。

東大はまだ受験生のほうが瞬発力・計算力でベテランを上回ることがあるが、京大に関しては受験生と経験豊富な大人とではまるで勝負にならないので、自分が解けるからって簡単という分析は間違っている。正直3完できたら平均的合格点を上回っているのではないか? と思います。