ぽぴれあの大学入試数学解説ブログ

2014年度東大数学113点のぽぴれあちゃんが受験数学を解いてイキるためのブログです

1990-2007の東大後期数学を解いていきます 序

タイトルの通り。18歳の頃より長年の目標 (?) だった、受験数学界のラスボスこと東大後期数学を解いていくというものにチャレンジしていこうと思います。別にそんな肩書きはついていない? じゃあ今からラスボスと扱うことにしましょう。

もしかしたら知らない人もいるかもしれないので、東大後期数学が一体どのようなものなのかについて簡単に説明。

今でこそ東大入試には後期日程がありませんが、1990年~2015年までは後期入試が行われており、うち2008年~2015年は次のような制度で選抜が行われていました。

・総合科目Ⅰ (英語)、総合科目Ⅱ (数学)、総合科目Ⅲ (小論文) の3科目、100点×3の300点満点
・合格者はちょうど100人で、理3以外の好きな科類に進学することができる。

こういう仕様なので、その気になればいきなり理転・文転して法学や工学の道に進むことも可能です。数学は「総合科目Ⅱ」にあたるわけですが、これは普段受験生が解いている数学の問題とはまるで毛色が違い、経済学や物理学といったテーマに対する数学の応用力を見るような問題になっています。今回解いていくというのはこちらではなく…


1990年~2007年の後期日程のシステム
・2008以降と違い科類ごとに募集

<文系>
文一、文二、文三それぞれが英語、小論文で選抜

<理系>
理科一類
3科目で選抜する。
総合科目Ⅰ (英語) 、総合科目Ⅱ (物理数学) が必須で、あと1科目を数学・物理・化学・地学の中から1つ選択する

理科二類理科三類
総合科目Ⅰ (英語) 、化学、生物の3科目で選抜する


一般に「東大後期数学」というと、この赤字で書いた選択科目の中の1つを指します。恐らく皆様は「理系で後期を受けた人はみんな受けているんだろう」と思っているかもしれませんが、実は理2、理3に関してはそもそも数学を受けるという選択肢自体がありませんでした。
そして選択ということは回避して物理や化学で戦うことが可能ということであり、理1類志望の中で真に数学が得意な者のみが受ける試験であるということです。ですからその難易度は凄まじいものがあり、完答は容易ではありません。

と言ってもピンと来ないと思うので、以下ブログより大数評価を引用してきました。

blog.livedoor.jp

 


一面に広がるC,Dと大量の*、#が清々しい。問題を見る前から既に挫折しそうですw

東大後期数学は150分で全3問の試験です。18年分、全54問の最高峰の難問を全て解き切ることはかなり難しく、一般の受験生が演習に利用するのはもはや趣味の領域です。

というわけで趣味の領域なのですから趣味で解こうぜということで、今回遂にこのパンドラの箱を開けようと思ったのでした。

…とか言って、実は1990年度と1991年度は10年前、高3の時に150分計って解いちゃったことがあるので (1991-3は間違えたけどw) 、完全初見では無かったりします。なので本番は1992から。

ちなみにかの有名な1998-3は僕には解けないことが分かり切ってるので飛ばしますw
(というか有名すぎてもう答え知ってるので…)