ぽぴれあの大学入試数学解説ブログ

2014年度東大数学113点のぽぴれあちゃんが受験数学を解いてイキるためのブログです

必殺・しらみつぶし論法! (2008年東大数学第5問)

数列の各項を特定の整数で割った余りを並べた数列は必ず循環します。そうでないものももちろんあるのですが、大学入試の範囲ではそういうのを見たことがないので、この狭い界隈では必ずと言って実用上差し支えないでしょう。数学ガチ勢に怒られそうです。

それは置いといて、数列の剰余に関する問題では循環するんだから高々有限個調べればそれで終わりじゃん? ということで脳筋戦法で問題が解けるということが多々あります。以下は僕が高校3年生の時、東大の過去問演習で解いた問題です。

2008年東大数学第5問です。18歳当時の僕はこの問題を15分で解答しました。 (記述の書き方がゴミでしたがw) どう考えたかを説明します。

(1) 帰納法。略。

(2) これが本番。どうやらこれはレピュニット数というらしいです。当時の僕は名前すら聞いたことがなかったし、これにそんな固有名詞がついていたことすら想像の外でした。この問題を見た瞬間僕が考えたのはただ一つ。

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余りって0~26までしかなくて、nが27の倍数⇔11111…が27の倍数を示すってことは27回でループするってことじゃね?
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思考終了。方針立てにかかった時間は5秒です。さて答案を書きましょう。
n四角と入力するのが文章ベースだとできないので、今からこれはa_nと呼ぶことにしましょう。容易にa_(n+1)=10a_n+1がわかります。
modは当時高校範囲外だったのでその辺の話を簡単に説明する必要がある気がしますが、ひとまず余りをb_nとでもして、余りを10倍して1を足し27より大きければ27で割った余りを書くという作業を表にします。

できました。途中で+10、-8、+1の法則性が見つかると思うので後半はすんなり埋まっていくと思います。b_28=b_1ですから簡単な帰納法からb_n=b_(n+27)がわかりますね。b_1~b_27までにb_nが0になるのはn=27のときしかありませんから、nが27の倍数の時にb_n=0つまりa_nが27で割り切れます。もちろん逆も当たり前に成り立ちます。

以上。

正直、あれこれ考えるよりも多分これが一番早いと思います。場合の数や確率において「全部書き出す」というのは最終手段という風潮もありますが、全部書き出すことが逆に一番早いこともあります。実はこういう択を持っておくことで得点力の向上につながるかもしれません。
ちなみに記述の書き方知らんので減点されない方法はわかりません。ただ、全部網羅して「全部網羅した結果これが過不足なく条件を満たすぞ。文句あるか?」と言われても反論のしようがないため、ちゃんと文章を書けば満点なんじゃないですかね。責任は負いません。

東大数学 安定5完と安定6完は何が違うのか

Twitterにはたまーに東大数学6完安定していたと豪語する人がいます。僕は常日頃から平均して5.5完、下ブレて4.5完かなーとイキリ倒していましたが、これを聞くと僕は彼らよりちょっと劣る程度なのかなと思うかもしれません。ぶっちゃけ全然違います。安定3完を安定5完にするよりも、安定5完を安定6完にするほうがどう考えても難しいと思っています。というか安定5完って普通の人の延長線上にいるだけです。以下安定6完との違いを述べてみる。


1.解けない問題がない

6完が安定するのですから、入試に出てくる問題は例外なくすべて解けます。僕は常日頃から平均して5.5完、下ブレて4.5完かなーとイキリ倒していましたが、同時に「5完は実力、6完は運」とも思っていました。

というのも5完と6完ってそもそも求められる能力が違うんですよ。具体的に言うと、東大って各問題を易しい順番に並べるとだいたいBBCCCDみたいな並びで、5完はD解かなくても達成できますが、6完はD解かないと達成できません。もちろんDがないような年もありますが、そういう時は比較的容易に6完できますね。

安定5完の人ってのは、難問が解けるというよりも処理能力が速すぎるっていう要素のほうがたぶん支配的です。
たとえば先ほど述べたように問題がBBCCCDとして、「Bは解きましょう。Cは頑張って3問中1問解きましょう。Dは知らん」というのが一般的に数学を武器にしようとしている層 (60~70点くらい) の戦略だと思います。
ここで考えてほしいのは、Cは3問ありますが、どれか1問解くとしたときに人によって3番を解くか、4番を解くか、5番を解くかがそれぞれ違うだろうということです。ということはこの3,4,5番はすべてこの辺の層が解ける問題ということです。ということは全部「解ける問題」なので5完です。

暴論すぎると思われるかもしれませんが、割とこれはまじめな話をしていて、60~70の層がこれをやろうとしても240分くらいかかるところを、処理能力が速すぎる人はこれが150分に収まるため5完が現実のものになるというただそれだけの話ということです。

D問題クラスが2問以上出ることは稀ですから、実は安定して5完するためにDクラスの難問を解く必要はないのです。制限時間内にCまでがすべて解ければ実現できます。ただたまにCでコケることはもちろんありますし、その分Dにまわした時間でなんか解けてしまうこともなくはないです。なので下振れたら4.5完止まりになることもありました。
なお、勘違いされないように述べておきますと、4.5完=90点ではありません。というのも解き切った問題すべてが20点満点であることは稀で、たいていは記述不足などで減点を受けますから、実際にはもう-10点くらいは見積もっていくべきかと思います。特に僕みたいに算数の延長線上みたいな感じで数学を解いていた人間は何書かなきゃいけないのかをそもそも知らなかったりするので、失点の半分以上が記述不足だったりしました。

しかし、6完となると話は違っていて、D問題も解かねばなりません。そりゃ僕だって仮にも安定5を名乗ってきたわけですから半分くらいは解けましたが、「安定6」となると話は変わってきて、苦手分野かつ難易度が高いものが来ても解ける必要があるのです。

2.時間制約が思ったより違う

実は5完と6完は全然違います。1問あたりで考えると25分と30分で、思ったより差がないと思われるかもしれませんが事はそう単純ではない。
ここまで出来ると簡単めの問題 (B問題) は解けないという事態が発生しないため、とりあえず真っ白な紙を埋める作業になります。この埋める作業にどれだけかかるかは人次第ですが、仮にも東大の問題なので大体20分弱はかかります。3問目あたりになるとそこそこ骨も出てくるので25分かかることも多く、仮に70分で3問埋め終わったとして、残りは80分。ここから2問解くか3問解くかはかなりの大差です。

2問解くのであれば1問35分。ここまで1問にかけた時間が20~25分程度であることを考えるとそれなりにじっくりと取り組むことができます。
が、3問解こうというのであれば1問27分弱。ふつうは簡単な問題から順に埋めているはずで、これからどんどんかかる時間が増えていくことが想定されるのにこれは非常に厳しいことがお分かりいただけるかと思います。

僕は6完ペースというのは60分時点で3完が実質必要ラインだと思っています。つまり残り3問を1問30分かけられるペースです。残り3問の難易度はCCDみたいな感じなこともよくあるので、実質的には25,25,40や25,30,35という感じになるでしょうか。
うっかり勘違いしそうになりますが、数学の点が鬼高い人はD問題が25分とかで解けるわけではないです。どちらかといえば難易度の低い問題を速攻で終わらせて、残りのいわゆる捨て問を40分くらいかけて解いているだけです。受験生の中にはやたら難易度の高い問題を解きまくって圧倒的大差をつけようと考えている人がたまにいますが、簡単な問題が速攻で終わらせなければ難問への挑戦権すら得られずに終わるため、もしセット演習をして60分時点で平均2完すらできていないな? と感じるようであれば取り組む問題の難易度を変えたほうがいいです。

なお、60分で3問終わっているようであれば僕の場合はもう5完は実質確定したものだと考えて精神的に非常に楽になります。だって残り90分で2問となれば1問45分。数学は沼にハマると焦って本来の実力が出せない~ みたいなことがたまによくありますが、いくら難易度に差があるとはいえここまでの問題を1問20分で片付けている人間なら、1問に45分もかけられるんだったら10分パニクったところで大勢に影響はないため、ぶっちゃけそんなに焦らなくなります。早く解けることは精神安定の面でも非常に重要なのです。

ただこの辺の感覚は単体問題演習では身につかず、セット演習することで初めて身に着くことだと思うので、やはり過去問は1年分丸ごと150分かけて行うべきだと思っています。僕は2007~2012あたりの6年分をやってほぼすべて5.5完だったので、別に難しい問題を1問解くのに40分くらいかかろうがまったく気にしていませんでした。

で、これまた6完が安定するっていうのはもうこれは化け物で、そもそも数学に対する捉え方が違いすぎていてD問が25分とかでマジで解けるか、それともほぼ確で最初の80分くらいで4問解けるかのどちらかだと思われます。僕は仮に1年間浪人して受験数学に打ち込んだとしてもこの域に達することはできないなと感じていたため、安定6完は諦めていました。正直安定6完する人と僕との間には2段階くらい実力の開きがあると思います。それくらい格が違います。

ちなみに、僕は解くスピードにはそれなりに自信があったのですが、それでも例えば最難関といわれる2022共通テスト数1Aは全部解くのに55分くらいかかりました。しかし、世の中にはこれを12分とかで解き切ってしまう人がいるらしいです。本物の受験数学鉄強と比べれば、もう処理能力の段階ですでに2段階違うというのもお分かりいただけるのではないでしょうか。

というわけで、安定5完と安定6完は全然違うというお話でした。やはり東大数学というのは点数が高くなればなるほど、それ以上上げるのがものすごく大変です。たぶん安定60~70点あたりで大きな壁があると思っていて、そこを乗り越えられる人と乗り越えられない人がいる。乗り越えられたなら20点差くらいつけられて大きなアドバンテージですが… さてさてどう転ぶことでしょうか。

京大数学2021 計算で30点を落とすな!

忙しいのといろいろあって、3か月ぶりにこのブログ開きました。

2021年度京大文系数学に次のような問題が出ました。


なんとただの定積分の問題。しかも小問集合の1つですらなく、大問丸々1個の30点問題です。当然これの「解法がわからない」なんて人間はいくら文系だろうとそうそういませんし、受験生もそれは分かっているはず。絶対に合わせないと30点が吹き飛ぶ重いプレッシャーをその身に受けていたことでしょう。

言うまでもなくこういう問題は絶対に合わさなければならない。しかし計算ミスはヒューマンエラーの領域なので、単純な「数学力」とはまた異なる能力が求められる気がします。しかし外すと不合格がぐんと近づくのもまた事実。一体どうすれば計算ミスを減らすことができるのでしょうか?


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幸いにして大問1個分なので、結構な時間をかけても大丈夫そうです。プロセスを一つずつ慎重にこなしていきましょう。

まず、絶対値つきの関数の積分は中身の正負で分けるというのは常識です。これは積分分野限定の特殊操作でもなんでもなく、そもそも絶対値が出たら中身の正負で場合分けしろというのは汎用的大原則なので、ここで躓くようなら数学の取り組み方を考え直した方がいいかもしれません。

もちろん2次式なので因数分解し、(x-1)(x+1/2)となり、-1≦x≦1の範囲においては

-1≦x≦-1/2でx^2-x/2-1/2
-1/2≦x≦1で-x^2+x/2+1/2

となります。ここで正負を逆にしないようにしましょう。不安ならx=0でも代入しとけ。

というわけで式が出た。

これを計算するだけの問題となりました。
さて、インターネットに落ちている模範解答を見ると、右側の式は因数分解形と積分区間が一致しているため1/6公式が適用でき、一瞬で9/16と出てくるのは有名な話です。なるほどその通りだよ君。しかし元が放物線絡みの面積を求めろという問題とかならともかく、ただの単純積分計算問題で1/6公式の形に気付くのは実は結構ハードルが高いです。少なくとも受験生時代の僕は思いついていませんw
しかも1と-1/2を引いて1/2にするという事態すら考えられるので、どちらかというとまっすぐ愚直に計算する地力もつけたいところです。左側はどうせまともにやらなきゃいけないしね。

というわけで今回はまっすぐ計算してみましょう。

とりあえず右側はこうなる。ここで原始関数に1を代入したものから、-1/2を代入したものを引きましょうというのが定積分のやり方でしたね。
しかし馬鹿正直にそうすると計算ミスが多発するというのも皆様は経験があると思います。定積分でミスをする理由、それは大きく分けて次の2つ

①やたら分数が出てくるので通分がややこしい
②マイナスにマイナスが重なりやすく、符号ミスが多発する

②が特にやらかす人が多いのではないでしょうか。特に今回は-1/2を代入したものを引くという行為をするのですから値は汚いわマイナスにマイナスが重なりまくるわでめちゃくちゃミスりそうで怖いです。

しかし次のようにするとミスの可能性をある程度軽減することができます。



はい。ここまで来たらもう間違わずに9/16と正解を出せる人が多いでしょう。積分は勝手に分けたり係数を追い出すことができるため、分けて代入部分の計算を最大限簡単にすることでミスを減らすということです。これでもマイナスにマイナスが重なることは残念ながら完全に避けることはできませんが、数Ⅱ積分だと多項式しかやらないので奇数乗はマイナスが残り、偶数乗は消えることさえ知っていれば「やべえ、足すべきところ引いちゃった!」という事態はかなり起こりづらくなるはずです。もしこれでも間違える人は奇数偶数乗を強く意識してみましょう。


正直そこまで特殊テクニックでも何でもないので人によっては「こんなん知っとるわ!」と拍子抜けするかもしれません。しかし、実際これを使っている人はどれだけいるのかというとそう多くない気がします。何なら受験生時代の僕は知りませんでしたw
というのも理系だと積分は数Ⅲのほうが圧倒的に出るので、有理関数や三角関数絡みの定積分をミスらない練習のほうを多く行い、多項式についてはノータッチだったからという事情もあります。同じく、多項式積分なんていけるやろとノータッチな人はこういう問題で足元を掬われるかもしれません (まあこれ文系出題だけど)


左側もやりましょう。

今回は(-1/2)^3-(-1)^3とかがありますが、まあ見るからに間違えそうなので、身構えて逆に間違えないのではないでしょうかw

あとは出てきた2つの値を足して、答えは19/24となります。
なお、たまに絶対値を外すところでミスって-19/24にする人がいるのですが、全体に絶対値がついているものを積分したら正になるはずなのでミスに気付きましょう。




逆に部分的にしか絶対値がついていないものだと必ず正になるとは限らない。

 

例えばこれの答えは-11/3。

2023年度 一橋大学数学 やってみた

1A2Bなら気軽にできる。

第1問

整数問題。
nとkの組み合わせの候補は190通りと有限であるため、190通り全部調べれば理論上は答えが出ます。ただ、あまりにも面倒すぎるので候補を絞ることが先決です。整数問題っていうのはそういうものです。

二項係数を定義式にします。

はい。
つまりこうなる。

階乗階乗で頭が痛くなってきますが、共通項だけ括りだしてしまえば大したことはないです。
例えば、(n+2)!とn!がありますが、これはn!で括れば(n+1)(n+2)と1だけが残る。
分母も(n-k-1)!(k-1)!が共通として括りだせるので、整理してやると…。


このような単純な式になります。単純じゃない気もしますが、2次式なので考えやすくはなってるはず。

文字が2つあってどちらも次数が同じなのでどう整理したものかわからないので、ひとまず両方やってみます。

ここまで来たらnは2以上20以下という制約がありますから最初に言った通り19個のnを全部調べ上げるという荒業もあります。とはいえ、さすがにめんどくさいのでもう少し何とかして絞り込みたいところ。
たとえば、nについて整理した上側の式をnについての2次方程式とみてやれば、その解はn=4k+1±√(8k+9)となります。当然nもkも整数ですから、8k+9が平方数になるようなkが必要条件となるということがわかり、これで候補が絞れます。

……ただ、kの範囲は1からn-1までとnに依存してしまっているので、2から20までと明確な範囲が定められているnの候補のほうを絞った方が得策そうです。というわけでkについて整理した下の式で考えてみましょう。

k=(√(n+2))/2

こうなれば√(n+2)が平方数であることが必要になってきて、n=2,7,14と候補が絞れます。ここまで絞れれば個別で調べていけばよいでしょう。kの範囲的に(n,k)=(7,2)、(7,5)、(14,5)、(14,9)となります。

第2問

微分の問題。

「両方に接する」ということは、言い換えれば同じ直線が接線になるということです。進次郎構文ですが、高校数学だとなかなかこれが馬鹿に出来ない。言い換えることで見えてくることもある。

例えば、y=3ax^2-3/aとの接点のx座標をtとすると、微分により接線の式は
y=6atx-3at^2-3/a
となります。
また、y=x^3+2ax^2との接点のx座標をsとすると、接線の式は
y=(3s^2+4as)x-2s^3-2as^2
となります。
この2直線の式が同じと言っているわけですから
6at=3s^2+4as
3at^2-3/a=-2s^3-2as^2
が成り立つと考えることがまず第一感。

あるいは次のように考えることも可能。
3次式との接線y=(3s^2+4as)x-2s^3-2s^2が、2次式とも接するので、連立してできたxについての2次方程式
3ax^2-3/a=(3s^2+4as)x-2s^3-2s^2
が重解を持つと考える。

後者は判別式=0を考えれば良さそうなので先に進めそうですが、前者は一見してどうすればいいのかよくわかりません。ということで後者の方針で進めてみます。

整理。

判別式Dを計算。

これが0になるようなsが存在すればよい。複2次式なので、s^2=X (X>0) とでもおいて次数下げが基本。すると単純な2次方程式になります。これが正の解を持つ条件を考えると、X=0で式の値が正であることと軸のX座標も正であることから今回は判別式≧0だけでOK。
実際計算すると16a^4-324≧0となり、a^4≧81/4。a>0に注意してa≧3/√2が条件となります。

第3問

空間ベクトルの問題。

空間はまともにやろうとするとなかなかセンスが要るのでベクトルで式処理に持ち込みましょうというのが基本。それができない問題は大抵ヤバいです。
まず求めるものは四面体OABPの体積ですが、これはどういう風に求めればよいのでしょうか。四面体の体積なんて底面積×高さ÷3で求めたことしかない人が大半だと思います。Pは動き回るわけですから、固定の△OABを底面にして、高さの最大値を求めればよろしい。
そして△OABはよく見るとxy平面上にあるのですから、高さの最大値とはすなわちPのz座標の最大値であることがわかります。というわけでこの問題は実質Pのz座標の最大値を求めろと言われているわけです。
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どうせ使うので△OABの面積を求めておくと、平面なので(ad-bc)/2に当てはめて簡単に17/2と出ます。
-------
さて、Pのz座標の最大値を求めるにはどうするか。ベクトル方程式に慣れているならば式変形でPの存在範囲は球と出ますが、慣れていないとよくわからないというか、この手の形は2乗して絶対値と内積に分けるんだ! という謎のパターン暗記をしている人は2乗して絶対値もわからなければ内積もわからねえ…… で詰むことになります。

ベクトル方程式に慣れてない人はP(x,y,z)とでも置いて、条件を
|(-x-3,-y+2,-z)+3(-x+1,-y+5,-z)+2(-x+4,-y+5,-z+1)|=|-6x+8,-6y+27,-6z+2|≦36
として、-6z+2=-36つまりz=19/3のときに最大になるとすればよいでしょう。
これで高さも出たので掛けて1/3して323/18で終わり。

第4問

群数列の問題。

簡単に一般項が求まる。直線x+y=kに対してどんどん番号が振られていっている。各kについてk-1個ずつ点があるので、(1~k-2までの総和)+(y座標)がf(m,n)。
つまりf(m,n)=(k-1)(k-2)/2+y=(m+n-1)(m+n-2)/2+n
小問ガン無視してこれ出せば勝ち。

(1)
計算して

(2)
(1)より(左辺)=f(m+1,n)+3f(m,n+1)で、f(m+1,n)=f(m,n+1)-1なのは番号の振り方からわかるので4f(m,n+1)-1
これが2023に等しいので、f(m,n+1)=506

1から30までの総和は31*30/2=465なので、m+n=32かなとあたりをつけて、32*31+2n=1010 n=9
このときm=23。できた。


第5

確率の問題。

確率の問題のコツをこの前ようやく言語化できたので述べると隠された対称性を探し出せ!ということです。

ゲーム系はかなりこれが顕著で、どういう事象が起これば相手が今の自分と同じ立場になるのか?というのが対戦ゲームの超重要ポイント。

今回の場合だとA君が1以外を出してB君に順番が回ると、B君の立場はゲーム開始時のA君の立場と同じになります。そのためには5/6の抽選を潜り抜ければいい。そしてほかにB君が勝てる世界線はないので、A君の勝率P_Aに対しB君の勝率はP_A×5/6です。
同じくC君はまず5/6の抽選を2回乗り切ったら、ゲーム開始時のA君と同じ状況になります。残り巡目が若干違いますが、このゲームは自分の手番が回ってこないと勝てないので他家の手番があと何回だというのは関係ありません。

全員でn回ずつ投げても決着がつかないと流局するらしいので、勝率の和は1-(5/6)^3nです。それを1,5/6,25/36の比重で分配するので勝率は

A:36/91×{1-(5/6)^3n}
B:30/91×{1-(5/6)^3n}
C:25/91×{1-(5/6)^3n}

おわり。

体感難易度
5<3<4<1<2

2024年度 一橋大学数学 やってみた

東大後期ばっかりやってると疲れるので、大得意な1A2Bに集中するのと、軽めのものがやりたくなったので一橋大学 (文系の大学) の数学をやっていくことにします。

とはいっても、理系である僕が文系の問題を解けるのは当たり前であるため、本当に軽めに。

第1問

整数問題。
文字が多くてややこしいですが、よく見てみればΣkとΣk^2が合わさっているだけなので計算しようと思えばすぐにできます。
それはいつでもできるので、何らかの特殊性が見つからないかちょっと書き出してみましょうか。

ふむ。
m=1,2,3… を具体的に見ていこう。


んー、よくわからんな。
じゃあ素直に計算しましょうかね。


さて、整数問題を解く際の鉄則はとにもかくにも「候補を絞る」ということです。たとえ100個だろうが有限個に限定してしまえばあとはしらみつぶしてしまえばどうにかなります。
その絞り込む手段として代表的なのは約数・倍数の利用。例えば2024=abの形で表すことができれば、aやbの候補が2024の約数に絞られます。
そういったことを考えつつ式を観察すると、なんとm(m+1)という共通因数があるではありませんか。ということは

このようにまとめることができます。
分数が含まれているとややこしいため、両辺に6を掛けて整数にしましょう。

よし。
m(m+1)と連続2整数の因数があるため、かなり候補が絞られそうです。2024×6を素因数分解して

この通り。253は素数じゃありません。
連続2整数の候補としては(1,2)と(2,3)と(3,4)と(11,12)と(22,23)と(23,24)ですか。(1,2)を忘れないように注意。
候補が6個に絞れたのであとは全部調べるだけです。

m=1 n=2026
m=2 n=678
m=3 n=342
m=11 n=46
m=22 n=38
m=23 nは正の整数ではない

というわけで、答えは (1,2026) , (2,678) , (3,342) , (11,46) , (22,38) の5組です。

第2問

微分の問題。

まず条件を数式化しましょう。まず2つの放物線が共有点を持つと言っているのですから連立してできた式2x^2-ax-b=0が2解を持てばよい。判別式D=a^2+8b≧0つまりb≧-a^2/8が条件。
続いて接線が直交するという条件。接していなければ共有点は2個あるのですが、2個ともで接線が直交しているのか片方だけ直交していればいいのかというのは (数学の) 日本語読解能力が試されるところです。今回は「ある」点における接線が直交がしているという書き方なので片方でよし。
その点のx座標をtとしたらまず交わっているわけだからt^2=-t^2+at+b。そしてそれぞれの微分係数 (=接線の傾き) 2tと-2t+aの積が-1であることが直交条件でつまり2t(a-2t)=-1
tについての等式が2つ出てきたので連立しましょうか。
2t^2-at-b=0
-4t^2+2at+1=0
連立させるとb=1/2とまさかの具体値が出てきます。ということは、b≧-a^2/8という条件は常に成り立つので実質消滅。

動く変数がaしか無くなったので、aの値によって面積が決まり、それの最小値を求めればよいということのようです。
とりあえず面積はこの手のやつのお約束通り共有点のx座標をα、βとおくと、1/6公式使えば一瞬で、(β-α)^3/3です。α、βのうちのいずれかは先ほど出てきたtと一致します。

解と係数の関係からα+β=a/2、αβ=-1/4となるので、β-α=√(a^2/4+1)となり、a=0のとき面積の最小値は1/3です。ホントにそんな簡単に求まっていいのかなと思ってa=0のときの状況を一応調べると

y=x^2とy=-x^2+1/2
交点はx=±1/2で、微分係数はそれぞれ±1になるので確かに直交している。

OKっぽい。というわけで最小値は1/3。

第3問

多項式の割り算の問題 (個人的に苦手)。
f(x)は4次式で4次の多項式が1らしい。というわけで、(x+1)^2で割ると1余るという条件を利用して

こう書ける。
続いて(x-1)^2で割ると2余るということで、f(1)=2だから、代入して
4(a+b+1)+1=2
つまり、a+b=-3/4という条件が出ます。
あとは条件を素直に使っていくとこうなる。


f(x)を展開して、f(x)-2は(x-1)で括れる (f(1)=2となるようにbを決めたので当然) ので、因数分解。実際には(x-1)^2で割れるのでもう1度(x-1)で括れる、つまり因数として出てきた3次式部分もx=1代入したら0になるということ。
4a+9=0になるので、a=-9/4となります。
あとはf(x)の式に代入して

こうなります。
何も捻らずとも簡単に解ける問題でした。

第4問

空間図形の問題。


(1)
ひし形とは全部の辺の長さが等しい四角形を指します。
今回A,B,C,Dがどの順に四角形を為すのかは書かれていないですが、

大雑把に図を描けばこれはABCDの順だろうというのは予想がつきます。証明は座標の対称性からよく見たらACとBDは原点で交わるのでこれ対角線だよねってことをいえばおk。辺が交わるわけないので。
というわけで、AB=BC=CD=DAを式にすると、同じ式が2個出てきたり√が邪魔なので2乗したりしますが結局

こうなる。
2次の項が消えて、a+b=1という条件が残ります。これが必要十分条件です。

(2)
空間の三角形の面積は

これで求めるというのは大常識。逆に言えば空間が題材で三角形 (&平行四辺形) の面積を求める問題が出たらラッキー。基本これしか使うものがないからです。

ひし形は対角線を引いたら合同な4つの三角形が出来るので、そのうちの1つ△OABの面積が最小であるときひし形の面積も最小になります。何故こうするのかと原点をベクトルの始点にしたほうが考えやすいという発想の元です。
というわけで△OABの面積を求めます。

はい。
こんなもんf(x)f(1-x)の形で感覚的にはa=1/2の時が最小じゃね?って思うのですが、素直に展開して4次式を微分しましょう。
以下書くのが面倒なので略。答えは4倍して9/2。

第5問

確率の問題。

この手のやつはまず対称性により1頂点をあらかじめ決めておくものだと相場が決まっています。
というわけで1頂点を決めよう。

nが奇数なのは、偶数だと直径が辺として出てきてしまってややこしいからという大学側の配慮でしょう。
さて、1頂点を決めたとき、その頂点を通るように直径で円を2等分したら、もう2頂点が2分割されたエリアのうち片側のみで取られると、中心を内部に含まない三角形が出来るということが分かります。(n=3だとできないので以降n≧5で)

その選び方は(n-1)/2_C_2通り。そして、驚くべきことに中心を通らない三角形はすべてこれらの三角形を回転してズラしたものだったりする。回転とはどういうことかというと

1頂点ずつズラして黄緑→紫みたいな感じで作っていくと、n角形ならn個の合同な三角形ができる。これらはもちろん中心を内部に含まないため条件を満たさない。
正三角形が出てきてしまうと重なるとかの話が出てきて面倒だが、幸いにして正三角形は中心を内部に含むため今回の場合とは関係ないです。
続いて中心を内部に含まない三角形はこれで過不足なく数え上げられていることの証明が必要。すなわち、中心を内部に含まない三角形について、ある頂点から伸びた直径に対して残り2頂点が同じ側にあることがいえればいいのですが、それは中心を内部に含まないということから割と自明なのであまり真剣に触れなくてもいい気がする。

というわけで、条件を満たさない三角形が(n-1)/2_C_2×n個あり、全体はn_C_3個なので、全体から引いたn_C_3-(n-1)/2_C_2×n個、整理するとn(n-1)(n+1)/24個の三角形が条件を満たすことになります。

確率なので、分母にn_C_3を敷いて、(n+1)/(4(n-2))。
途中こっそりn≧5にしたので、あとはn=3のときに確率1で成立していることを確認して、これが答えとなります。


以上。難易度は3,2,4,1,5の順かな。

2024年度 阪大文系数学 第3問 やってみた

面白そうだったので。

(1)
2,3,5,7,11,13,17,19,23,29,31,37,41,43,47

ところで、飛ばした数が素数じゃない証明っている? 30個以上の数について合成数である説明を加えるのって嫌なんですけど。

(2)
実は(1)が誘導です。
イメージとしては、n=12のときp_12=37、3n=36になってp_nが3nを追い越すんですが、以降3ずつ迫ってくる3nに対して素数列p_nは逃げ切るということを言っています。

まず、n=13を見てみると、p_13=41、3n=39になり、3nは3増えるのに対しp_nは4増えるので、1だけ引き離しています。
しかし、n=14を見てみると、p_14=43、3n=42になり、3nは3増えるのに対しp_nは2しか増えないので、1だけ追いつかれてしまいます。あと1追いつかれると並ばれてしまうので非常に危険です。

素数は2以外は奇数しかないため、+2してくれることは確定していますが、それでも+2が連続すると3nに追いつかれてしまいそうです。しかし心配無用。仮に+2が2連続で起こるとすると、どれか1つは3の倍数になってしまうため2連続は有り得ないことが分かります。そして、+2しないとしたら次は少なくとも+4となり (+3は偶奇性から無い) 、ここで1以上引き離すので次また+2で追いつかれてもリードが保てるのです。

n≧12の話をしているのに(1)で何故p_15までを書かせたのかというと、この様子に気付かせるためでしょう。まず+4で一旦引き離し、+2で差が縮まったあとまた+4で引き離している様子が観察されます。

というわけで解答はこちら。

 

nを2個増やせばリードが保てることがわかったので、初期値2個用意して偶奇で帰納法をまわす感じで。
え? こんなことしなくても、そもそもP_(k+1)>3k+2と3の倍数否定から即いける? アーアーキコエナーイ

2000年度 東大後期数学 やってみた

なんだかんだで順調に解けています。

第1問 難度:D*****

かかった時間:58分11秒

頭がこんがらがって結構沼りました。

(1)
これは簡単。
P_k(0)=0なのでP_1(x)=ax、P_2(x)=bx^2+cxとおけるので、あとはP_k(x)-P_k(x-1)=x^(k-1)の恒等式に代入するだけです。
P_1(x)=x、P_2(x)=x(x+1)/2

(2)
これで苦戦しました。
いやいや、P_k(x)=a_1x+a_2x^2+……+a_kx^kとおけばP_k(x)-P_k(x-1)=x^(k-1)に代入すれば、各々の係数がヤバいけどとりあえずk個の文字についてk元一次連立方程式ができるんだから一意に定まるのは自明でしょ? と思ったあなたは0点です。

というのも連立方程式の解について次のような例があることを知っているはずです。

各々の係数がヤバいとはいえ、それを完全に無視するわけにはいきません。以上のようなパターンが無いと断言するにはもう少し各々の係数について議論する必要があります。
しかしこれが苦労した。僕はしがない高校数学マニアにすぎないので線形代数には全然明るくなく、基本的に高校でやるような手法しか知らんのですが係数ベクトルが一時独立であることをどういえばいいんだ…? というところで30分くらい頭を悩ませました。

P_k(x)-P_k(x-1)=x^(k-1)についてΣをとると、P_k(n)=Σn^(k-1)となるので、いわゆるΣ公式の形をしていることに気付くのにそう時間はかかりませんでした。なのでΣ公式の導出手順をなぞろうかと思いましたが、整数のxで条件成立が言えたとしてもそれを実数のxで成り立つという話に拡張するにはどうすれば? となり混乱。

こう置いて、係数を1個ずつ決定するという発想で一意に定まることをいい、あとはそれがP_k(x)-P_k(x-1)=x^(k-1)を満たすことを示そうかと思いましたが、結局係数がキモすぎてやってられないので没。

そして40分ほど経ったところでようやく気付いたよ。
次数より多くの値を代入して成立していれば、そのまま全実数で成り立つことがいえる。

そう、Σ公式の導出手順をなぞることでΣ公式の唯一性が言えれば、あとはこれが全ての整数について成立しているので、必然k+1個以上の値を代入して成立を確認したことになり、全実数について恒等的に条件が成り立つことがいえるのでした。
なーんだ、じゃあ第一感で方針は合ってて、俺が数学を理解していなかったことが敗因か。

こんなんでも鉄緑SAの上位にはいけます。

なお、Σ公式の導出手順って結局どういうことだってばよという話ですが、これは次のようにするのが一般的かな。

要は、自然数のk+1乗の階差をとったものを総和すると、間が全部消えて最初と最後の項だけが残るが、展開してやるとΣ(k次式) の形になる。あとは数学的帰納法で、1~k-1乗のΣ公式がただ一つ存在することが仮定されれば、Σl^kがk+1次式でただ一つ存在することがいえるのである。a_k=0くらいは断っておきましょう。

Σ公式がただ一つ存在することがいえれば、あとはk次式に関する等式がk+1個の数について成り立ってるから全実数で恒等的に成り立つよね、ということがいえばOK。

(3)

Q_k(x)は具体的にすぐ求まり、P_k(x)が整数c_kを用いて上記に形で表せ、ということらしい。 ん? これ(2)で悩みまくってたときの発想にあったぞw

というわけで楽勝。x=1,2,3…を入れていくとc_1から順に定まっていきますし、常に決定されるc_kの係数は1で、ほかのところにも整数係数しか出ないので整数なのは自明。以上。

なんか先の小問で浮かぶべき発想が先に浮かんじゃっていましたがまあいいでしょう。

(2)は、うっかりP_k(0)=0の確認を忘れないように注意。ほぼ自明みたいなもんだけどね。


第2問 難度:C*****

かかった時間:63分23秒

僕が最も嫌いなタイプの問題です。数Ⅲ計算ダルくてマジで嫌なんだよ

(1)
回転体なので、式自体は2乗してπつければ出る。

部分積分で漸化式立てろってこと? 嫌すぎるな。
三角関数の2乗が被積分関数に現れていたら、まず半角公式で次数を下げるのが手順。

左側はいいとして、右側をどうするか。正直0に収束する気しかしないんですが、それをどう示そうかな。もしかしてこれアレか? 部分積分で漸化式立てるやつか???

嫌すぎるんだけど。

2nとか2lとかが分母に来て間違えそうです。イライラしながらもなんとか漸化式を出しました。

なるほど、0に収束することがわかりやすいですね。しかしここまで書いてようやく気付いたよ。

これでええやんけ……。

要らぬ苦労をしてしまいました。

というわけで答えは残ったこれです。

(2)
y軸回転…だと…?
もちろん逆関数を出すことは無理筋ですし、極限ですから具体的な関数の姿を明示する必要はなく、不等式評価ではさみうちという手が考えられますが、10分ほど考えて名案が思い付かず。
もしかしてバウムクーヘン積分ってやつを使わなきゃいけないやつか!? 他の方法がパッと思いつかない以上もはやこれしか道は残されていません。

それではまずバウムクーヘン積分の証明から…。

区間[x , x+Δx]の部分をy軸回転させてできる立体の体積をΔVとし、またこの区間でのf(x)の絶対値のmax,minをそれぞれM,mとする。
π{(x+Δx)^2-x^2}m≦ΔV≦π{(x+Δx)^2-x^2}M
つまり
π(2x+Δx)m≦ΔV/Δx≦π(2x+Δ)M
となるから、Δx→0のときm,M→|f(x)|だからはさみうちの原理より
limΔV/Δx=2πx|f(x)|

というわけで、


であることがわかりました。なんか絶対値ついてるので区間分割しましょう。

というわけで、とりあえず右側部分の極限が0である証明は(1)と同じようにやるとして、残った左側が問題。絶対値つくのでcos(nx)のところが1+1になって、

これ。わかりやすく区分求積なのでもう一息。

ふぅ…。

計算大変すぎてめっちゃ時間かかりました。こういうのマジで嫌い。

これだから数Ⅲって嫌いなんだよな。


第3問 難度:C****

かかった時間:8分7秒

こんな簡単な問題が第3問に来ていていいのでしょうか。もし前から順に解いていたら危うく爆死するところでした。

(1)
条件整理。2枚以上持っているとき、1枚置く確率はp、2枚置く確率が1-pです。
一巡目で7枚置かれているということは、3人が1枚、2人が2枚置いたということです。
ということでどの2人が2枚置いたかを考えてp^3×(1-p)^2×5C2です。
最大値は普通に微分すればいいでしょう。

(2)
①4人で5枚+5人目が2枚置く
②4人で6枚置く

①の場合、3人が1枚、1人が2枚置いて5人目が2枚置くのでp^3×(1-p)^2×4C1
②の場合、2人が1枚、2人が2枚置くのでp^2×(1-p)^2×4C2

①、②を足してp^2×(1-p)^2×(2p+3)

あとは微分。pの値が汚いですが、最大値自体は求めなくていいらしいです。

(3)
2巡で2枚置くのは確率pを2回くぐり抜ける場合なのでp^2、当然それ以外の1-p^2は3枚置かれます。ということである1人が置くコインの数の期待値は2p^2+3(1-p^2)=3-p^2です。
で、5人いるから5(3-p^2)ですね。

他人が机にコインを何枚置こうが自分には関係ないということさえ読み取れていればメチャクチャ簡単です。

(3)は「独立」という事実があって単純に5倍で済むので、それを必ず記載するように。

殴り書き答案ならマジで8分で書き終わるけど、これくらい丁寧なら15分くらいかかるね。